入学式
校長 永井康博
例年より早く満開となった桜は、入学式を待ちきれずに葉桜になりましたが、正門前の花壇の花が色鮮やかに咲き誇り、木々の新緑が眩しい中、575名の新入生が入学してきました。
今年の入学式は、全校を挙げて新しい仲間を迎えるために、県民文化会館メインホールで実施しました。4年ぶりに在校生も参加できたので、歓迎の気持ちを直接伝えることができた素晴らしい入学式となりました。また、ティモンディの高岸君・前田君からも素敵なメッセージが届き、式典に華を添えてくれました。
春風や 闘志いだきて 丘に立つ
この句は、高浜虚子が39歳の時に、俳壇に復帰する際、詠んだ有名な句です。虚子は正岡子規が亡くなってからは、俳句から遠ざかり小説の創作に転じていました。そのような中で、友人であり虚子と同じく子規の弟子であった河東碧梧桐が、従来からの形式にとらわれない「新傾向俳句」を提唱しました。虚子はそれに猛反発し、俳壇に復帰することを決意した時に詠んだのがこの句です。
575名の新入生は、これから始まる高校生活への期待に胸を膨らませ、大きな夢を抱いていることと思います。「入学式」を機に決意を新たにし、済美高校での高校生活が素晴らしい青春の1ページとなるよう、勉学にスポーツに精一杯取り組んでほしいと思います。
全校生徒が健康で、「やれば成長できる」一年になることを心から願っています。
2023年04月12日